まず,初めに米国株のセクター別ETF(上場投資信託)一覧をご紹介します!
バンガード社,ステート・ストリート社,ブラックロック社の3社のETFティッカーを示しています.
セクター |
運用会社別ティッカーシンボル |
||
| バンガード | ステート・ストリート | ブラックロック | |
| 一般消費財 | VCR | XLY | IYK (必需品含む) |
| 公益 | VPU | XLU | IDU |
| 資本財 | VIS | XLI | IYJ |
| 通信 | VOX | XLC | IYZ |
| 素材 | VAW | XLB | IYM |
| 情報技術 | VGT | XLK | IYW |
| ヘルスケア | VHT | XLV | IYH |
| 生活必需品 | VDC | XLP | なし |
| 不動産 | VNQ | XLRE | IYR |
| 金融 | VFH | XLF | IYF |
| エネルギー | VDE | XLE | IYE |
米国株【一般消費材セクター】ETF紹介!
この記事では米国株の一般消費材セクターについて書かせていただきます.一般消費材セクターは食品や家具家電など消費者が直接手にとる商品の小売りや製造を行う業種となっています.レジャー施設やレストラン,ホテルなども当てはまります!
Amazon【AMZN】やテスラ【TSLA】なども一般消費財セクターに分類されます.生活必需品セクターとの違いは必須アイテムかどうかで判断するといいでしょう.
一般消費材セクターの特徴を挙げさせていただきます!
・配当利回りは全体的に低い傾向.
・多くの人がなじみ深い企業が多数存在する.
それでは一般消費材セクターの米国株ETFをご紹介します.
一般消費材セクターのETFはバンガード社ではVCR,ステート・ストリート社ではXLY,ブラックロック社ではIYKが存在します.
リアルタイムの株価データ
PER
PERとは,株価収益率のことをいい,株価とEPS(一株当たり利益)の比を示します.
このPERを基準に株価が割高か割安かを判断します.
セクター別ETFのPERを見るとそのセクターにおける平均的なPERの水準が分かります.
運用会社3社のETFにおける2021年10月時点のPERを示します.
| バンガード | ステート・ストリート | ブラックロック | |
| Ticker | VCR | XLY | IYK |
| PER | – | 3.05 | 2.63 |
配当利回り
運用会社3社のETFにおける2021年10月時点の配当利回りを示します.同じセクターでETFよりも配当利回りが低い銘柄にはあまり魅力は無いですよね.
| バンガード | ステート・ストリート | ブラックロック | |
| Ticker | VCR | XLY | IYK |
| 配当利回り | – | 1.17 | 2.4 |
一般消費材セクターの連続増配高配当株3社の株価・EPS・配当金推移
WEYS:ウェイコ・グループ
ウェイコ・グループはFlorsheimやNunn Bush、Stacy Adams等といったブランド名の靴の卸売りや小売りを行う会社です.
株価データ上ではEPSの値が上手く取得できていませんが,直近2021年11月の決算ではEPSは0.52ドル,配当金は0.24ドルとなっており,配当性向は約50%ほどになっています.
連続増配年数は驚異の39年であり,配当貴族と呼ぶにふさわしいですね!企業形態的に大きく事業が伸びる可能性は低いため株価は横ばいですが,安定したキャッシュ―フローが得られる銘柄です!
年間配当額 0.96[ドル]
2006年以降の株価データとEPS推移

2006年以降の株価データと配当金推移

2006年以降のEPSと配当金推移

LEG:レゲット&プラット
レゲット&プラット(LEG)はベッドや家具などのインテリア用品や店舗設備品,ディスプレー,自動車の座席用サスペンション等様々な技術製品を製造しています.
S&P500に採用されている銘柄ですね!
それでは配当を見ていきましょう.連続増配年数は50年と配当王に値します!なかなか貫禄がありますね.配当利回りはおよそ4%前後とまずまずの値です!
リーマンショック時に利益が少なく配当性向は100%を越えていますが,それ以降はしっかりと安定した利益を生んでいます.コロナショックで一時期ガクンと利益は落ちましたが,オンライン市場での売り上げなどにより最近ではコロナ前より高いEPSになっています!
配当金を期待しつつ,株価の値上がりも得たい場合には良い銘柄と言えます!
年間配当額 1.68[ドル]
2006年以降の株価データとEPS推移

2006年以降の株価データと配当金推移

2006年以降のEPSと配当金推移

MCD:マクドナルド
マクドナルドは,説明すら必要ないかと思われますがハンバーガーを販売している会社です.投資家目線ではマクドナルドは良い所に土地を持っている不動産会社という人もいます笑
コロナショック時にはロックダウンの影響で利益が下がっていますが,ドライブスルーによる売り上げの貢献などで大きな打撃にはなっていません!株価も堅調に伸びていっていますね!
それでは配当を見ていきましょう.連続増配年数は46年と配当貴族と呼ぶにふさわしいですね!配当利回りはおよそ2%前後とあまり高くはありません.しかし,株価の伸びを考えるとキャピタルゲインが見込めます!
配当金を期待しつつ,株価の値上がりも得たい場合には良い銘柄と言えます!
年間配当額 5.16[ドル]
2006年以降の株価データとEPS推移

2006年以降の株価データと配当金推移

2006年以降のEPSと配当金推移

まとめ
米国株の一般消費材セクターについて書かせていただきました.
一般消費財セクターは景気に敏感ですが,世界人口が増えれば増えるほど利益が見込めるセクターです!ロックダウンなどによって株価は急激に下がったりしますが,経済が動く限り元に戻っていくと考えます.
市場全体の影響によって株価が下がっているときはむしろ買い時でしょう!
常に最強のセクターは存在しないので,一つに絞らずアンテナを張っていきましょう!




