まず,初めに米国株のセクター別ETF(上場投資信託)一覧をご紹介します!
バンガード社,ステート・ストリート社,ブラックロック社の3社のETFティッカーを示しています.
セクター |
運用会社別ティッカーシンボル |
||
| バンガード | ステート・ストリート | ブラックロック | |
| 一般消費財 | VCR | XLY | IYK (必需品含む) |
| 公益 | VPU | XLU | IDU |
| 資本財 | VIS | XLI | IYJ |
| 通信 | VOX | XLC | IYZ |
| 素材 | VAW | XLB | IYM |
| 情報技術 | VGT | XLK | IYW |
| ヘルスケア | VHT | XLV | IYH |
| 生活必需品 | VDC | XLP | なし |
| 不動産 | VNQ | XLRE | IYR |
| 金融 | VFH | XLF | IYF |
| エネルギー | VDE | XLE | IYE |
米国株【公益事業セクター】ETF紹介!
この記事では,公益事業セクターに着目していきたいと思います.
公益事業の米国株ETFをご紹介します.
公益事業セクターのETFはバンガード社ではVCR,ステート・ストリート社ではXLU,ブラックロック社ではIDUが存在します.
リアルタイムの株価データ
| バンガード | ステート・ストリート | ブラックロック | |
| Ticker | VPU | XLU | IDU |
| PER | – | 6.845 | 5.785 |
公益事業セクターの株価上位3社の株価・EPS・配当金推移
公益事業とは電気やガス,水道などのインフラに関係する事業のことです.
セクターの特徴としては不景気に強いことです.
公益事業セクターの株価上位3銘柄についてリーマンショックが起きる前の2006年からの株価とEPS,株価と配当のグラフを見ていきたいと思います.
株価上位3銘柄の抽出はInvesting.comにて行いました.
株価1位 AWK アメリカン・ウォーター・ワークス
アメリカン・ウォーター・ワークスは上下水道サービスを提供する会社です.
軍事的な面にも強く,多様な軍事施設で上下水道サービスを提供し,米国政府と長期的な契約を結んでいます.
以下にリアルタイム株価データとEPSを示しています.
2008年からの株価データとEPSのグラフを示します.

長期的に見ても株価は右肩上がりで,四半期EPSもばらつきはありますが,年々成長傾向にあります.
特徴として年末の決算におけるEPSが大きくなる傾向がありますね.
コロナショック時においても堅調なEPSをたたき出していることをみれば,市場全体の影響で株価が下がった際には是非とも買いたい銘柄と言えるでしょう.
次に,株価データと配当金のグラフを示します.

2012年の年末に怒涛の2カ月連続配当があったため少しグラフの見栄えはよくないですが,配当に関しても増加傾向にあります!
配当金が増加傾向にあるといってもEPSとの比較をしなければ今後もその配当が続くかは分かりません.
配当金額よりもEPSの方が大きくないと企業は借金をして配当金を支払っていることになります.
EPSと配当金を同じグラフに表示したものを以下に表します.

配当金を支払う余裕を常に保っているように見受けられます.
株価の値上がり益と配当金双方を得られる銘柄に感じます.
株価2位 DOGEF オーステッド(Orsted)
オーステッドは風力発電や火力発電事業,それらによって発電した電気の配給を行っています.
デンマークの企業で北西ヨーロッパにおいて活動を行っています.
以下にリアルタイム株価データとEPSを示しています.
2017年からの株価データとEPSのグラフを示します.

2016年の6月に上場しているためそれ以降のデータしか抽出できませんでした.
なぜか株価データが2018年からになっていますが...
株価は上昇傾向にありますが,2020年12月の高値を越えていく力があるのかが重要になってくると思われます.
EPSに関してもばらつきがあり,大きいです.
株価に対する一株当たりEPS,つまりPERを考えるとセクター全体のETFとあまり変わらない水準のため妥当な株価と言えます.
次に,株価データと配当金のグラフを示します.

配当金に関しては出したり出さなかったりとばらばらです.
上場して間もないため事業拡大に投資していくのは最もかと思います.
EPSと配当金を同じグラフに表示したものを以下に表します.

現時点ではこのグラフを見てもなんとも言えないですね.
オーステッドは配当ではなく株価の値上がりを狙う銘柄と言えるでしょう.
株価3位 SRE センプラ・エナジー
センプラ・エナジーはエネルギーインフラの会社です.
エネルギー関連の投資,開発,運用をし電気やガスサービスを提供しています.
以下にリアルタイム株価データとEPSを示しています.
2006年からの株価データとEPSのグラフを示します.

リーマンショックやコロナショックの影響で株価は下落していますが,長期的には右肩上がりの傾向です.
現在はまだコロナショック前の高値を回復していないですが,これは金融緩和によって市場にお金が出回りハイテク株などに資金が移動しているからとみています.
テーパリングが始まり,グロース株の人気がなくなってきたらこの銘柄のような安定したEPSを誇る銘柄に資金が戻ってくるでしょう.
次に,株価データと配当金のグラフを示します.

配当金に関しても年々増加の傾向があります.2006年9月6日に大きな配当の履歴がありますが,その他は緩やかな増加です.
1位のアメリカン・ウォーター・ワークスのところでも言いましたが,配当金が増加傾向にあるといってもEPSとの比較をしなければ今後もその配当が続くかは分かりません.
配当金額よりもEPSの方が大きくないと企業は借金をして配当金を支払っていることになります.
EPSと配当金を同じグラフに表示したものを以下に表します.

緩やかではありますが,EPSも増加傾向にあり,なおかつ配当金よりも大きな値を維持しています.
この状態が続くのであれば配当金と株価の値上がり双方が期待できます.
まとめ
米国株の公益事業セクターについて書かせていただきました.
インフラ関係の事業は将来的にも無くなる心配は少ないため,不景気に強いですよね.
景気がいい時に公益事業を,不景気にハイテク系の銘柄を買うと逆張りにはなりますが,長期的には株の値上がり益が期待できます!
常に最強のセクターは存在しないので,一つに絞らずアンテナを張っていきましょう!

