まず,初めに米国株のセクター別ETF(上場投資信託)一覧をご紹介します!
バンガード社,ステート・ストリート社,ブラックロック社の3社のETFティッカーを示しています.
セクター |
運用会社別ティッカーシンボル |
||
| バンガード | ステート・ストリート | ブラックロック | |
| 一般消費財 | VCR | XLY | IYK (必需品含む) |
| 公益 | VPU | XLU | IDU |
| 資本財 | VIS | XLI | IYJ |
| 通信 | VOX | XLC | IYZ |
| 素材 | VAW | XLB | IYM |
| 情報技術 | VGT | XLK | IYW |
| ヘルスケア | VHT | XLV | IYH |
| 生活必需品 | VDC | XLP | なし |
| 不動産 | VNQ | XLRE | IYR |
| 金融 | VFH | XLF | IYF |
| エネルギー | VDE | XLE | IYE |
米国株【生活必需品セクター】ETF紹介!
この記事では米国株の生活必需品セクターについて書かせていただきます.
生活必需品セクターの特徴を挙げさせていただきます!
・短期間で爆発的な成長をする可能性は低いが,人口増加や経済成長に伴い徐々に成長する.
・聞き覚えや商品を知っている企業が多く,投資対象にしやすい.
・景気動向が弱い時期に強いセクターである.
それでは生活必需品セクターの米国株ETFをご紹介します.
生活必需品セクターのETFはバンガード社ではVDC,ステート・ストリート社ではXLPが存在します.ブラックロック社では生活必需品に関するETFは無く,一般消費財と複合したIYKが存在します.
リアルタイムの株価データ
PER
PERとは,株価収益率のことをいい,株価とEPS(一株当たり利益)の比を示します.
このPERを基準に株価が割高か割安かを判断します.
セクター別ETFのPERを見るとそのセクターにおける平均的なPERの水準が分かります.
運用会社3社のETFにおける2021年11月時点のPERを示します.
| バンガード | ステート・ストリート | ブラックロック | |
| Ticker | VDC | XLP | なし |
| PER | – | 3.53 | – |
配当利回り
運用会社3社のETFにおける2021年11月時点の配当利回りを示します.同じセクターでETFよりも配当利回りが低い銘柄にはあまり魅力は無いですよね.
| バンガード | ステート・ストリート | ブラックロック | |
| Ticker | VDC | XLP | なし |
| 配当利回り | – | 1.73 | – |
生活必需品セクターの連続増配高配当株3社の株価・EPS・配当金推移
WBA:ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスはブーツの会社ではなく,ドラッグストアを展開する企業です笑!ダウ構成銘柄にも2018年から採用されています!
それでは配当を見ていきましょう.連続増配年数は46年と配当王と呼べる長さを誇っています!株価はあまり堅調とはいいがたいですが,配当性向は50%以下を保ちながら増配を続けています.
今後も安定して配当を得られると考えます!
年間配当額 1.91.[ドル]
2006年以降の株価データ・EPS推移・配当金推移

KO:コカ・コーラ
コカ・コーラは説明するまでもないですよね笑
そうです,コーラを製造・販売している会社です.綾鷹などコーラ以外にもなじみ深い商品が多いですね.
それでは配当を見ていきましょう.
連続増配年数は59年と配当王の中でもトップクラスです!配当利回りはおよそ3%となっています.配当性向が約80%ほどと高めなことと,EPSの成長がここ10年ほど小さいことが懸念点ではありますが,今後も安定的に利益を上げてくれるでしょう.
年間配当額 1.68[ドル]
2006年以降の株価データ・EPS推移・配当金推移

PG:プロクター&ギャンブル
プロクター&ギャンブルは名前を聞くとギャンブルに関係するちょっと危ない銘柄に思えますが,実際には洗剤などの生活用品を生産・販売する企業です!テレビ番組のスポンサーが出てくるところで「P&Gの提供でお送りしました.」という文言を聞いた事があると思います.
日本で馴染のある代表的な製品は,洗剤のアリエールやボールド,柔軟剤のレノア,おむつのパンパース,シャンプーのパンテーン,ファブリーズやJOY等が該当するでしょうか.化粧品のSK-Ⅱもそうですね.皆さん購入した事のある製品が1つはあったのではないでしょうか?
それでは配当を見ていきましょう.
連続増配年数は配当王の中でもトップクラスの65年です!配当利回りは約2.5%と高配当株の中では低い水準ですが,株価は右肩上がりになっているためキャピタルゲインも期待できます.配当性向も70%ほどを保っているため,このままEPSが徐々に成長していくのであれば今後も増配が見込めます!
年間配当額 3.48[ドル]
2006年以降の株価データ・EPS推移・配当金推移

まとめ
米国株の生活必需品セクターについて書かせていただきました.
コカ・コーラやP&Gの商品は日本でも馴染があり,どの程度人気な商品かを把握できるため投資しやすいのではないでしょうか.3銘柄紹介させていただきましたが,どの銘柄も配当性向を注視しつつ,長期で保有したい銘柄ですね!
常に最強のセクターは存在しないので,一つに絞らずアンテナを張っていきましょう!




