まず,初めに米国株のセクター別ETF(上場投資信託)一覧をご紹介します!
バンガード社,ステート・ストリート社,ブラックロック社の3社のETFティッカーを示しています.
セクター |
運用会社別ティッカーシンボル |
||
| バンガード | ステート・ストリート | ブラックロック | |
| 一般消費財 | VCR | XLY | IYK (必需品含む) |
| 公益 | VPU | XLU | IDU |
| 資本財 | VIS | XLI | IYJ |
| 通信 | VOX | XLC | IYZ |
| 素材 | VAW | XLB | IYM |
| 情報技術 | VGT | XLK | IYW |
| ヘルスケア | VHT | XLV | IYH |
| 生活必需品 | VDC | XLP | なし |
| 不動産 | VNQ | XLRE | IYR |
| 金融 | VFH | XLF | IYF |
| エネルギー | VDE | XLE | IYE |
米国株【素材セクター】ETF紹介!
この記事では米国株の素材セクターについて書かせていただきます.素材セクターはその名の通りガラスや樹脂などの様々な物の素材を扱う業種となっています.
素材セクターの特徴を挙げさせていただきます!
・景気動向に敏感なセクターである.
・欧州や米国などでは様々な規制動向への対応が必要.
それでは素材セクターの米国株ETFをご紹介します.
素材セクターのETFはバンガード社ではVAW,ステート・ストリート社ではXLB,ブラックロック社ではIYMが存在します.
リアルタイムの株価データ
PER
PERとは,株価収益率のことをいい,株価とEPS(一株当たり利益)の比を示します.
このPERを基準に株価が割高か割安かを判断します.
セクター別ETFのPERを見るとそのセクターにおける平均的なPERの水準が分かります.
運用会社3社のETFにおける2021年10月時点のPERを示します.
| バンガード | ステート・ストリート | ブラックロック | |
| Ticker | VAW | XLB | IYM |
| PER | – | 3.36 | 3.06 |
素材セクターの連続増配高配当株3社の株価・EPS・配当金推移
SON:ソノコ・プロダクツ
ソノコ・プロダクツは工業製品などの包装材を製造する会社です!その他にも紙・工業用加工品,金属・プラスチック製の蓋,パレットなども製造しています.
リーマンショック以後株価は右肩上がりとなっています.EPSに関しては伸び率は低いですが,堅調な値を維持しています!
それでは配当を見ていきましょう.連続増配年数は39年と申し分ありません.配当利回りはおよそ3%前後と少し低いですが,配当利回りにかなり余裕をもっている状態が続いているため,今後も増配が見込めます!
年間配当額 1.80[ドル]
2006年以降の株価データとEPS推移

2006年以降の株価データと配当金推移

2006年以降のEPSと配当金推移

PKG:パッケージング・コーポレーション・オブ・アメリカ
パッケージング・コーポレーション・オブ・アメリカ(PKG)は段ボールなどの梱包材を製造する会社です!皆さんは段ボールと聞くと茶色いものを想像すると思いますが,PKGでは,様々なグラフィックがプリントされた梱包材を販売しています.
今後オンラインの小売りが更に加熱していくと,PKGにとっても追い風になると考えます!
それでは配当を見ていきましょう.連続増配年数は11年と配当貴族と呼ぶにはまだ早いですね.配当利回りはおよそ3%前後と少し低いですが,配当利回りに余裕をもっており,近年の増配率は非常に高いものになっています!
しかし,リーマンショック時に注目すると減配していることが分かります.超長期で保有するには減配のリスクが低いことが大前提のため減点ですね.
ある程度の配当金を期待しつつ,株価の値上がりも得たい場合には良い銘柄と言えます!
年間配当額 4.00[ドル]
2006年以降の株価データとEPS推移

2006年以降の株価データと配当金推移

2006年以降のEPSと配当金推移

LYB:ライオンデルバゼル・インダストリーズ
ライオンデルバゼル・インダストリーズは,石油化学の会社です.プラスチック製品や燃料,その他化学製品を製造しています.そのため,原油価格が株価に多少影響します.
2050年にはNet Zero Emission (温室効果ガスの排出の正味をゼロ)にすること掲げており,今流行のESG投資先の一つですね.
それでは配当を見ていきましょう.連続増配年数は10年と配当貴族と呼ぶにはまだ早いですね.配当利回りはおよそ4.5%前後となかなかの高配当です.配当利回りに余裕をもっており,今後の増配が期待できます.
ただし,リーマンショック時の配当履歴がなかったため,市場全体の暴落時に配当がどうなるかは分かりません.そのあたりを考慮して投資すべき銘柄ですね.
年間配当額 4.52[ドル]
2006年以降の株価データとEPS推移

2006年以降の株価データと配当金推移

2006年以降のEPSと配当金推移

まとめ
米国株の素材セクターについて書かせていただきました.
素材セクターは景気に敏感ですが,利益率の高い会社も多く,配当利回りに対して配当性向が低いか社が多いと感じます.今後の増配も見込めるセクターと考えます!
常に最強のセクターは存在しないので,一つに絞らずアンテナを張っていきましょう!

