まず,初めに米国株のセクター別ETF(上場投資信託)一覧をご紹介します!
バンガード社,ステート・ストリート社,ブラックロック社の3社のETFティッカーを示しています.
セクター |
運用会社別ティッカーシンボル |
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| バンガード | ステート・ストリート | ブラックロック | |
| 一般消費財 | VCR | XLY | IYK (必需品含む) |
| 公益 | VPU | XLU | IDU |
| 資本財 | VIS | XLI | IYJ |
| 通信 | VOX | XLC | IYZ |
| 素材 | VAW | XLB | IYM |
| 情報技術 | VGT | XLK | IYW |
| ヘルスケア | VHT | XLV | IYH |
| 生活必需品 | VDC | XLP | なし |
| 不動産 | VNQ | XLRE | IYR |
| 金融 | VFH | XLF | IYF |
| エネルギー | VDE | XLE | IYE |
米国株【資本財セクター】ETF紹介!
この記事では米国株の資本財セクターについて書かせていただきます.
資本財セクターの特徴を挙げさせていただきます!
・B to Bの会社が多いため,あまり聞き馴染がない
・公益事業ほどではないが,業績は安定している
それでは一般消費材セクターの米国株ETFをご紹介します.
一般消費材セクターのETFはバンガード社ではVIS,ステート・ストリート社ではXLI,ブラックロック社ではIYJが存在します.
リアルタイムの株価データ
PER
PERとは,株価収益率のことをいい,株価とEPS(一株当たり利益)の比を示します.
このPERを基準に株価が割高か割安かを判断します.
セクター別ETFのPERを見るとそのセクターにおける平均的なPERの水準が分かります.
運用会社3社のETFにおける2022年5月時点のPERを示します.
| バンガード | ステート・ストリート | ブラックロック | |
| Ticker | VIS | XLI | IYJ |
| PER | – |
配当利回り
運用会社3社のETFにおける2022年5月時点の配当利回りを示します.同じセクターでETFよりも配当利回りが低い銘柄にはあまり魅力は無いですよね.
| バンガード | ステート・ストリート | ブラックロック | |
| Ticker | VIS | XLI | IYJ |
| 配当利回り | – | 1.49 | 1.00 |
資本財セクターの連続増配高配当株3社の株価・EPS・配当金推移
それでは、資本財セクターの連続増配銘柄を見ていきましょう!連続増配銘柄とは、その名の通り年間の配当金が毎年連続で増えている銘柄のことです!
連続増配年数ごとに【配当王】や【配当貴族】と呼ばれたりもします!
詳しくは以下の記事をご覧ください!
MSM:MSC・インダストリアル・ダイレクト
MSC・インダストリアル・ダイレクトは金属部品を製造・販売している会社です.B to Bの会社ですね!3Dプリンターやボール盤などの加工に用いる装置も販売しています!
それでは配当を見ていきましょう!
連続増配年数は18年,配当利回りはおよそ3.5%,配当性向は70%ほどになっています.EPSと株価は順調に伸びているため,今後も増配と株価上昇が期待できます!
年間配当額 3.00[ドル]
2006年以降の株価データ・EPS推移・配当金推移

CAT:キャタピラー
CAT:キャタピラーは建設機械やエンジンなどを製造・販売を行っている会社です.創業初期から現在まで世界の建設機械シェアが1位と業界の中では重鎮です!
元々は農業機械を作っている会社であったため「キャタピラ(芋虫)」からとった名前が会社名になっています.
建設機械の需要は景気の動向によって大きく決まるため,キャタピラーは景気敏感株と言えます.EPSを見ていると何度か谷が出来ているのが分かります.銘柄においてEPSと株価は連動するため,キャタピラー株を買う場合この谷の部分で買いたいですね!
それでは配当を見ていきましょう!
連続増配年数は28年,配当利回りはおよそ2%です!配当利回りが少し物足りなく感じますが,それは現在株価が高騰しているためと言えます.建設機械の需要はそう簡単に無くならないため一時的にEPSと株価が落ち込んだ際に買いたいですね!
年間配当額 4.44[ドル]
株価データ・EPS推移・配当金推移
MMM:スリーマイル・カンパニー
MMM:スリーマイル・カンパニーは世界的な化学・電気素材メーカーです!世界で初めてカラーコピー機を生み出した会社でもあります!
ダウ工業株30種にも採用されており、100年以上続く大手会社ですね。
配当の連続増配年数も63年と、配当王の中でもトップレベルの長さで安定的に配当を得ることが期待できます!
しかし、株価は2018年の高値を3,4年ほど超えることができていません。今後も下がり続けるようであれば、配当金が得られるからといっても株価で損失を被る可能性には注意する必要があります!
年間配当額 5.92[ドル]
株価データ・EPS推移・配当金推移
まとめ
米国株の資本財セクターについて書かせていただきました.
資本財セクターは景気敏感なものが多いため、景気が悪い時にその後も配当金が期待できる企業に投資したいですね!
常に最強のセクターは存在しないので,一つに絞らずアンテナを張っていきましょう!





